◆こどもの眼帯のお話2◆
前回は「こどもの眼帯は危険」ということについてお話させていただきましたが、
今回は「治療・訓練の為に眼帯が必要」ということをお話させていただきます。
治療・訓練の為に眼帯が必要になってのは斜視・弱視のこどもです。
ケガの治療などで眼帯を使わなければならない、というわけではありませんのでご注意ください。
また、全ての斜視・弱視に眼帯が必要というわけでもありません。
眼鏡などで矯正しても視力が十分に出ない弱視(特に、アイパッチを必要とするのは両眼の視力が極端に異なる不同視弱視というもの)や、両眼の視線が正しい目標に向かわない斜視は、こどもの数パーセントにみられます。

斜視にしても弱視にしても、視力の悪い方の目は使われず(斜視の場合だと、正しい目標に向かう頻度が少ない方の目)、視力が伸びなくなってきてしまいます。
その為、視力の良い方の目を眼帯やアイパッチで塞ぎ、視力の悪い方の目を無理に使わせることで元の視力を取り戻させる働きかけをする、遮蔽法を行います。
このような治療や訓練は早い時期から始めるほど回復も見込まれますので、幼稚園に入る前から行うことも少なくありません。

しかし、アイパッチをつけたまま幼稚園や学校に行き、からかわれたりいじめられたりするケースも多いと言います。
家族や地域の理解が低かったり、他人の視線が気になったり、こども自身がアイパッチを嫌がったり、様々なケースで遮蔽法を諦めてしまうようなケースも見られます。
一部の幼稚園などでは、アイパッチ着用での来園を拒否するようなことも。
ご高齢の方には「こんなものを目に貼って、かわいそう」と剥がそうとしたり、アイパッチをさせている親を非難するような方もいらっしゃると聞きます。
身体と同じで、目にも成長期があります。
この成長期に治療や訓練を行っていかないと、大人になってから視力を元に戻そうとしても手遅れです。
遮蔽法はこどもも嫌がるし、親も一緒に必死に取り組まなければならない大変な治療法ですが、元の視力を回復していくには欠かせない治療です。
周りでアイパッチを貼っている子を見たら、「頑張っているんだな」と暖かく見守ってくださいね。

そして、アイパッチなどの治療効果を高める為にも、早期発見・早期治療がとても大事です。
3歳児健診での検査や家庭での仕草(目を細める・本に凄く近づく・片目をつぶって見ているなど)にも注意をしていただき、疑問や不安なことがありましたら早めにお近くの眼科を受診するようにしてください。
「自分の子に限って見えていないはずはない」という思い込みで、治療の機会を逃さないようにしてくださいね。
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2009/12/21 Category: 最近の出来事

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