鼻涙管閉塞のお話

こんにちは!スタッフの橋口です。
朝晩めっきり涼しくなりましたが、みなさん体調を崩したりしていませんか?

今日は鼻涙管閉塞について、お話ししますね。

涙液は常に少量分泌され、眼を潤し、様々な病原から眼を保護しています。
涙液は目頭付近にあるまぶたの縁の小さな孔から吸い込まれ、細い管を通過し、
涙嚢という眼球の内側の袋に達し、鼻涙管を通って鼻腔へと流れていきます。
この経路が閉塞すると、鼻涙管閉塞となり、常に流涙がおこります。
鼻涙管閉塞には、先天性と後天性があります。

先天性鼻涙管閉塞
新生児に多く、鼻涙管が膜状のもので覆われているので,
生まれた時から涙眼や目やにの症状がみられます。
片方だけにしか症状がみられない場合が多く、目薬を点眼しても一時的
によくなりますが、点眼をやめるとまた同じ症状が現れます。
治療方法は、細菌感染を予防する目薬を使いながら、
涙嚢がある目頭から鼻の脇に沿ってマッサージをします。
点眼とマッサージは、家庭でも続けていただきます。
それでもよくならない場合は、生後6ヶ月を過ぎてから
「涙道ブジー」という細い針金状の器具を使って、涙点から鼻涙管に差し込み、
涙の邪魔をしている膜を突き破ります。

後天性鼻涙管閉塞
高齢者や女性に多く、鼻の病気(鼻炎・蓄膿症・ポリープ)や、
眼の病気(結膜炎などの炎症),化粧品の流入などによる炎症などが原因で、
鼻涙管閉塞を起こす場合があります。
泣いてもいないのに涙が止まらないなどの症状がみられます。
治療方法は、涙道の洗浄、又は、閉塞部をブジーで開放します。

鼻涙管閉塞が長く続くことにより、涙の流れが悪くなり、
涙嚢にたまった涙に細菌が増殖して、涙嚢炎を引き起こすこともあります。
おかしいな?と思ったら、早めに眼科を受診してくださいね!!

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鼻涙管閉塞のお話 への2件のコメント

  1. まっつー

    初めまして。2歳4か月の男の子の母です。
    生後すぐに右目のみ目やにがすごく、涙がこぼれていたので眼科・小児科を受診し鼻涙管が細い?ということで点眼していました。
    その後普段は無くなってきたのですが、今だに風の強い日や風邪で鼻が詰まると右目から涙がこぼれるので小児科で
    「再度眼科受診」
    と言われ受診してきました。

    ところが、鼻涙管の詰まったりするのはほとんど両方だから違う、さかさまつげが原因じゃない?
    気にしすぎ。
    と言われました。

    これはもう一度他の眼科を受診した方がいいのでしょうか?
    それとも様子を見ていて大丈夫でしょうか?

    返信

  2. jin

    鼻涙管がつまっているのであれば、通水検査でわかります。
    一度、検査してもらってはいかがでしょうか。

    今井

    返信

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