お子さんが学校の健診で視力低下を指摘され、
眼科を受診するよう書いた紙をもらってきて、
あわてていらっしゃる方が大勢います。
このような場合、ほとんどが近視でまれに遠視、弱視などが含まれています。
当院の子供の近視の対処法について説明します。
・目薬:ミドリンMという目の緊張をとるお薬です。
寝る前に5分間、星をみるといいという話を聞いたことはありませんか。
これは、寝る前に近くを見る作業を続けて、目が緊張したまま寝てしまうと
寝ている間に近視が進行するので、それを防ぐ目的があるのです。
しかし、実際には5分間、星を見続けるのは難しいので
当院では目薬で代用しています。
・ワック:D-5000という機械の愛称です。
D-5000 は目の緊張状態をほぐす、雲霧という機能を備えています。
この機械を使いトレーニングを行うことで目の緊張と取り除きます。
週1回から2回のトレーニングをお勧めしています。
・生活指導:近視は近くのものを見ることによって進むと考えられます。
一年間、サバンナで本を読まずに生活すれば視力大幅アップも
期待できます。しかし、日本人であるお子さんには現実的でないし
目だけいい子供では困ります。
日常的に多い近くの作業について対処法を説明します。
本:いすに座って、手を伸ばして読みましょう。寝ながら読むと
ひじが曲がって本と目が近づいてしまいます。
子供は夢中になるとだんだん本が近くになってきますので
注意してください。暗い所で読むのもよくありません。
書き物:いすに座って、背中を伸ばしましょう。
猫背になって、目と机が近づいてしまう子供が多いので
注意してください。
ゲーム:DSとPSPは画面が小さく、目と画面が近づきやすいので要注意です。
また、長時間やり続ける傾向が多いので一回30分、週3日とか時間を
決めてください。
パソコン:なるべく画面から離れてください。30分以上続けて
やらないようにしてときどき休憩をいれてください。
「視力はあがりますか」「近視はなおりますか」と聞かれますが、来院時の状態によりますので
一概には言えません。近視はいったん進んでしまうと回復は難しいですが、
仮性近視(調節緊張)の段階であれば生活環境の改善や点眼治療、訓練などで
回復する場合があります。
また近視になってしまっても、それ以上進行しないように予防することはとても大事です。
以上のこと注意しても近視がすすんでしまったら眼鏡が必要になります。
眼鏡を常に装用するか、必要なときのみかけるかは、その人それぞれの度数(近視・乱視・遠視の程度、左右差)や生活環境によって違います。
子供の場合、軽度の近視であれば、授業中など遠くを見るときのみかけさせて、
家で勉強や読書するときなど手元を続けて見るとき眼鏡をはずす方が良いと言われています。