コンタクトレンズによって引き起こされる病気

コンタクトレンズは非常に便利で簡単な視力矯正器具として、安全性も確保されつつありますが、中には不適切な使用方法で病気を引き起こしてしまうケースも少なくないようです。
コンタクトレンズによって引き起こされる病気の例をいくつかあげてみましょう。

  • 角膜上皮障害

    レンズに付着したゴミや汚れが、角膜の上皮を傷つけてしまう病気です。
    コンタクトレンズによって引き起こされる病気で最も多いとされています。
    上皮細胞は再生するので、数日で治癒します。

  • 角膜浸潤・潰瘍

    角膜上皮障害が上皮の内側に及んだ状態です。

  • 角膜内皮障害

    酸素不足などにより角膜の内皮細胞が減少し、視力低下などの症状を引き起こします。
    内皮細胞は再生しないので、角膜移植を行います。

  • 角膜浮腫

    酸素不足により細胞の新陳代謝を悪くし、角膜のむくみ、視力低下を引き起こします。

  • 角膜新生血管

    酸素不足により角膜に血管が伸びてくる病気です。

このような病気を引き起こさないための注意事項をいくつかあげてみましょう。

【 病気の予防法 】

  • 必ず定期的な眼科検診を受けるようにしましょう。
    痛みや腫れなど、目だった症状が現れないことも多く、気付いたときには重症となってしまっているケースもあります。
  • レンズの装着時間、使用法を必ず守りましょう。装着可能時間には個人差があります。必ず医師の指示に従いましょう。
  • レンズの正しいケアを心がけましょう。コンタクトレンズに付着したゴミや汚れが原因とされているケースが最も多いようです。