こんにちは!看護師の松原です。
今日は、EPAについてお話したいと思います。
EPA(エイコサペンタエン酸)とは、イワシ、サンマ、アジなどの
青身魚の脂肪に多く含まれる成分です。
消化管から吸収され、全身の血管、臓器の細胞などに取り込まれます。
「DHAと何が違うの?」と思う方も多いのではないでしょうか。
DHAもEPAも共に血流の流れを良くし、動脈硬化を予防しますが、
コレステロールを下げる効果はDHAの方が高く、
中性脂肪を減少させる効果についてはEPAの方が高いなど
それぞれに得意分野があります。
それでは、EPAの具体的な効果について説明していきます。
①EPAは、動脈硬化を予防する
EPAは血液中の血小板が凝集するのを抑制したり、血栓を溶解したり、
血管を拡張したりする作用があり、動脈硬化や高血圧を予防・改善し、
狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などを防ぎます。
②EPAは、血中の中性脂肪値、コレステロール値を下げる
EPAは血液中の中性脂肪値の上昇を抑制したり、
悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やす働きがあります。
その結果、高脂血症を予防し、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞、高血圧などの
生活習慣病を防ぐ働きをします。
上記の①、②についてはJELIS(EPA製剤を用いて
日本で行われた大規模臨床試験)
により調査がおこなわれ、EPAの優れた効果がわかっています。
JELISについて詳しく知りたい方は、下記のアドレスにアクセスしてみて下さいね!
http://www.mochida.co.jp/dis/jelis/index.html
③EPAは炎症を抑えてアレルギー症状を予防する
EPAは炎症の原因となる過剰なアラキド酸の作用を抑制して、
アトピー性皮膚炎や気管支喘息、花粉症などの
アレルギー症状を改善します。
④EPAは生理痛を和らげる
近年の報告で、EPAには子宮の収縮時に活動している成分である
プロスタグランジンの働きを和らげ、
生理痛を抑える効果があると言われています。
以上のように、EPAを服用することによって様々な効果が期待できます。
また、EPAは、高コレステロール治療薬(スタチン系薬剤)と
一緒に服用されても問題ありません。
当病院でもEPAを扱っておりますので、
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